トランポリンを2人以上で楽しむ方法!指導員おすすめの3種類の楽しみ方

トランポリン

トランポリンには、一人で淡々とこなすイメージはありませんか?

確かに基本的には一人でやるものですが、中には2人でやることもできるんです。

正式に競技として大会もあるものも、レクリエーションとして楽しむ方法もあります。

家庭用の小さなトランポリンではできませんが、競技用のトランポリンで実践可能です!

それに、実はトランポリンって協調性も大事で、それを養うことだってできちゃうんです!

この記事では、1人で跳ぶトランポリン以外の跳び方が知りたい、誰かと一緒に跳んでみたい、という方向けに少しだけ変わったやり方をトランポリンを15年以上エンジョイし続けている指導員の私が紹介します。

また、団体競技に関しては、個人競技の点数を合計するだけと言えばだけなので、この記事では割愛します。

ここでは、2人(またはそれ以上)でなければできないやり方にフォーカスします。

あ、もしまだ普通に飛ぶのも不安だな、と感じていたらこちらも参照してみてください。

トランポリンの上手な跳び方・やり方!初心者が意識すべき3箇条
この記事ではトランポリンを初めようと思ってる方、最近初めたばかりの初心者さん、特に大人になってから初めた方に向けて、トランポリンの上手な跳び方をお伝えします。 トランポリン歴15年以上で指導員の資格を持つ私が、超重要かつ簡単な厳選した3つのポイントを紹介します。

 

トランポリンを2人で跳ぶシンクロナイズドとは?

複数人で行うトランポリンはいくつかあります。

まず初めに、シンクロナイズド競技と呼ばれるものについて紹介します。

これは2人で1台ずつのトランポリンを使う跳び方です。

 

シンクロナイズド競技とは

シンクロナイズド競技が正式名称ですが、私たちはよく「シンクロ」と呼んでいます。

シンクロはトランポリンを2台横に並べて行います。

そして、選手二人が別々のトランポリンで同時に同じ演技をする、という競技です。

イメージとしては、個人競技に「どれだけ息ぴったりか」という要素が加わったと考えてください。

個人競技と同様に、正式に競技として認められており、試合もあります。

日本体操協会のHPにも紹介されています。

 

シンクロは難しい?

これがまためちゃくちゃ難しい!!

ただでさえ難しいのに、隣の選手に合わせないといけないので難度が爆上げ状態です。

自分の演技だけに集中すればいいというものではありませんからね。

私は正式なシンクロの試合に出場したことはありませんが、演技会のような場で何度か試技をしたことがあります。

そういった場では、後輩や生徒に向けてのデモンストレーションやシンクロという競技の紹介という側面も多いので、そこそこ経験のある生徒との即興で行います。

というか、やらされています(笑)

ほぼ練習せず、種目もペアを組む相手のものに合わせるので私の負担が半端ないです(笑)

笑ってますが、笑い事じゃないです。

さらに、難しいと感じる要因の一つにもあります。

大きな音は、トランポリンの競技としての特徴の一つだと思います。

跳んでいるときには大きな音が体育館に響きますが、タイミングがずれたら大きな音が2つ響くことになるのですぐにわかります。

なので、シンクロの場合は少しでもタイミングがずれたらどんな素人でも一発で分かります。

そしてそればかり意識していると選手として大切な演技の美しさがおろそかになってしまう…という難しさがあります。

 

どんな人におすすめ?

競技としてのシンクロはある程度経験があって、宙返りといった回転ができなくてもバッジテストや競技検定の技が問題なくこなせるようになった人向けと私は考えています。

経験がそこそこあり、同じような力量の2人でやるのがおすすめです。

正直、レクリエーションだったとしても、本当に初めたばかりの初心者はやめた方がいいです。

というのも、初心者の場合、隣のトランポリンを気にかけるのは難しいのはもちろんのこと、視線をずらすことが危険だからです。

初めたばかりの初心者がどうしてもやりたい場合は、自分よりもずっと上の力量の選手と組んでみてください。

そうすれば、その選手が合わせてくれます。

ぶっちゃけ、私がシンクロの試技をやるときには、事実上、私が合わせるしかない状況になっています(笑)

まあそれでも合わないときは全然合わないくらい難しいんですけどね。

 

指導員が語るシンクロの魅力

冒頭で「協調性」について触れましたが、シンクロは協調性を養う最適な競技です。

世間ではどうしても「トランポリン=一人でやるもの、個人種目」と思われがちですが、それだけではないんです!

今まで自分ひとりでやればよかったものを、シンクロでは相手を見て言葉を発さずに意思疎通をしなければなりません。

どのくらいの高さで跳べばパートナーと息を合わせられるかな?
パートナーに合わせようとしたら相手も同じことを考えてたからまたずれた…
この技をやるときにパートナーはこういう癖があるから自分もそうしなきゃ
これはパートナーに伝えて合わせてもらわないと…

などなど、2人だからこその難しさ、2人だから必要になるコミュニケーションがシンクロにはあるんです。

もちろん、最初からぴったりで合わせることなんてそうそうできるものではありません。

なんで合わないんだーーーーってこともたくさんありますが、2人のタイミングがぴったり合って同時に跳べたとき、2台あるはずのトランポリンの音が1つ消えるんです!

この音が消えてタイミングがそろった感覚は格別ですよ。

だって音が一つ消えるんですよ。

これを試合でうまくできたときの達成感、想像してみてください。

この感覚は、シンクロを挑戦し続けた人にしかわかりません。

それに、2人でやっている分、本当の意味で共通の喜びを分かち合えるのもシンクロの魅力の一つですね。

シンクロは確かに難しいです、難しいんですが、それを超える達成感や感動が詰まっています!

もし、「そろそろトランポリン飽きてきたな」とか「一人でやるだけじゃな…」と思った方、トランポリンの魅力はまだまだあります!

指導員の方、そういった生徒さんがいたら、シンクロにトライさせてあげてください。

そして、「うちの子、もう少し協調性があれば…」と思っている親御さん、是非シンクロを考えてみてください。

 

トランポリン1台に2人が乗って跳ぶ2人跳び

続いて、2人跳びです。

これは1台のトランポリンに同時に2人が乗る跳び方です。

これは若干の危険が伴いますので、必ず指導員のいるところでやってください。

 

2人跳びとは

1台のトランポリンに2人で乗り、交互に跳ぶという跳び方です。

これは、大会などはなく、レクリエーションや気分転換という側面が強いです。

生徒が普通の練習に飽きてきたら、私も時々導入します。

相手の様子を見ながら跳べるので、いいコミュニケーションにもなっているように思えます。

しかし、これには注意事項が1つあります。

それは、2人同時にトランポリンを踏まないことです。

トランポリンを2人同時に踏んでしまうと、力のかかり方が1人の時とは変わってしまい、想定外のところへ飛んで行ってしまうこともあります。

あくまでも2人交互に跳ぶことで成立する跳び方なので、同時に踏んでしまうと力のかかり方が変わってしまい、非常に危険です。

このため、必ず指導員のいるところでやりましょう。

 

どんな人におすすめ?

こちらは指導員のもとで練習できる、体格が似ている2人組となります。

慣れてくれば、体格が違っても他生のことは対応できるので問題ないですが、初めて2人跳びをする場合は似たような体格の人を見つけるのがいいと思います。

練習で煮詰まったり、ちょっと気分転換したいなって思ったりしたら試してみてください。

 

指導員が語る2人跳びの魅力

2人跳びの魅力はシンクロ同様、相手とのコミュニケーションをとりながら跳ぶことです。

シンクロとの違いは、よりシビアに変化を感じられることです。

2人向き合った状態で交互に跳ぶので、シンクロと違って相手の動きをほぼすべて見ながら跳べます。

なので、「あ、私ちょっと高い、調整しよ!」といった具合で合わせることができます。

それに、相手と交互にトランポリンを踏まなければいけないので、相手のタイミングや跳び方を見ながら相手を思いやることが必要です。

レクリエーションや気分転換と説明しました。

たしかにそうですが、それ以上に相手を思いやることの大切さをここまでダイレクトに実感できることは日常生活含めてないんじゃないか?とさえ私は思います。
↑私はトランポリンバカですからね(笑)

そして、実は自分の跳び方をコントロールするいい練習になります。

「このくらいの力でトランポリンを踏めば、これくらい高くなるな」と思って調整しても相手とタイミングが合わないことも多々あります。

これは、自分のイメージと体の動き・跳んでる状態が違うということです。

こういったことは、普段の指導の中でなんとなくは指摘されても、自分の跳んでる姿を見ながら跳ぶことはできません。

なので、イメージと現実のギャップを体験できる2人跳びは、レクリエーションの枠では語れないようなメリットが詰まりまくってます!

ちなみに、体格や技量が異なる2人だったとしても、相手を思いやりさえすれば、少しずつできるようになっていきますよ!

協調性や思いやり、トランポリンでも養えますよ。

 

トランポリンを複数人で楽しめるシャトルとは

最後はシャトルを紹介します。

シャトルではなんと10人、いや、それ以上でもできます!

シャトルとは何なのか、その魅力について語らせていただきます。

 

シャトルとは

シャトルはシンクロと違い、1台のトランポリンでできます。

人数もシンクロと違い2人という制限はなく、3人、4人と多少増えても問題ありません。

シャトルはこちらの記事で紹介したように記憶しりとりのトランポリン版です。

トランポリンの遊び方!成長&遊びの両立方法オススメ3選!
この記事では、トランポリンを初めてできる技が少しずつ増えた人向けです。そんな人に向けてトランポリン歴15年以上で指導員の資格も持つ私が、トランポリンでの遊びを紹介します。遊びと成長を兼ね備えた一挙両得の方法を3つお伝えします!

記憶しりとりのように、前の人がやった技に続けられる技を加えていくものです。

太郎「技A」
次郎「技A⇒技B」
三郎「技A⇒技B⇒技C」
太郎「技A⇒技B⇒技C⇒技D」
……

といった形で続けていきます。

このため、技を続ける技量と記憶力が重要です。

ある程度のレベルになると、記憶力の勝負になりますね(笑)

地域や団体にもよると思いますが、シャトルは正式な競技というよりは、レクリエーションの一環で行われているようです。

 

どんな人におすすめ?

基本的にこちらは制限がありません。

技がたとえ3つしかできなかったとしても、その3つの中で行えばいいので、そういった柔軟な運用ができるのがシャトルのいいところです。

技の種類、人数の制限は、トランポリンを使うものの中で最も自由度が高いと思います。

同程度の技量の人同士で数人集まって、レクリエーションとして楽しむ最適解かもしれません。

 

指導員が語るシャトルの魅力

何といっても、自由な発想で技をつなげる練習になるんです

大会になると多少のルールの縛りはありますが、レクリエーションでやる分には仲間内で決めれば問題ないです。

この技からあの技につなげるのが苦手だな
こういうつなげ方もあるのか

など、発見はたくさんです。

さらに、しりとりのようにつなげるので、仲間の演技をしっかり見るようになります。

仲間の良いところや悪いところを遊びの中で知ることができます。

そして何より、「これはOK」や「この技やり忘れてるぞ~!」といった仲間同士でコミュニケーションも取りながらできるのもシャトルの魅力です。

私の所属するトランポリンクラブでも、シャトルをやると生徒同士が活発にコミュニケーションをとりながら楽しんでいます。

 

まとめ

この記事で紹介した通り、トランポリンは1人で跳ぶ以外のこともできます!

シンクロナイズド競技にシャトル、2人跳びなど選択肢は意外とありますし、大会があります。

トランポリンの楽しみ方は自由です!

それに、どれも相手を思いやる力、協調性を養うこともできます。

トランポリンの魅力は1人で跳ぶだけではないので、やりたいと思ったことを全力でエンジョイしてみてください!

指導員のみなさん、生徒さんが望んだらぜひとも積極的に取り入れてあげてください。

タイトルとURLをコピーしました