トランポリンのバッジテスト5級を目指す・目指そうと考えているみなさん、ようこそ!
とてもいい決断だと思いますし、その挑戦を私は全力で応援します。
この記事では、トランポリン歴15年以上で指導員でもある私が、実際の指導経験から5級のつまずきポイントやその対策などを紹介しています。
この記事が、少しでもみなさんのレベルとトランポリン愛の向上につながればと思います。
バッジテストってそういえば何だっけ?という方、是非こちらもご覧ください!
トランポリンのバッジテスト5級の全体像
では、まずはトランポリンのバッジテスト5級の全体像を見ていきましょう。
バッジテストはトランポリンで10種目の演技とボール検定の2つで構成されています。
まずはトランポリンのバッジテスト5級の10種目を確認しましょう。
※() 内は通称名
No. | トランポリン・バッジテスト5級 種目 |
1 | 腰落ち(シート) |
2 | 膝落ち |
3 | 1/2捻り腰落ち |
4 | 立つ |
5 | 1/2捻り跳び(ハーフピルエット) |
6 | 抱え跳び(グー、タッグ) |
7 | 腰落ち(シート) |
8 | 1/2捻り膝落ち |
9 | 腰落ち(シート) |
10 | 立つ |
最初の難関は技を覚えることです。
この前、このブログで紹介するために超久しぶりにバッジテストの動画を撮ってきました!
覚えないことにはできないので、何度も見て覚えてください。
動画も活用してくださいね。
もしくは、体が自然と動くようになるまで何度も練習してください。
トランポリンのバッジテストは5点満点で審査員が採点しますが、3点以上で合格です。
バッジテストは技の美しさはあまり見られず、10種目続けられればとりあえず合格できます。
高得点での合格を目指す場合は、もちろん美しく跳ぶ必要があります。
表中の太字は、私が考える5級合格のカギになるところです。
技を続けることができれば合格できるので、一番大切なのは「練習と同じように緊張せずに演技をすること」です。
とは言っても、大人だってそれは難しいですよね。
トランポリンのバッジテスト5級の合格のポイントは大きく2つだけです。
この記事できちんと解説していきますので最後までお付き合いください!
トランポリンのバッジテスト5級を合格するためのポイントと対策
トランポリンのバッジテスト5級を合格する方法は10種目やりきることです。
最低限、やりきることができれば合格点の3点を勝ち取れます!
そして、これまでの指導経験から、多くの初心者がつまずくポイントというのは共通しています。
不思議かもしれませんが、みんな同じポイントで困るんですよね。
そして5級のつまずきポイントは2つです。
この2つをクリアすれば、10種目をやりきることできるようになり、合格したも同然です!
そのポイントとそれの対策を徹底解説していきます。
「4種目目:立つ」
最初のポイントは「4種目目:立つ」です。
トランポリンを全く知らない人でも、簡単なんじゃないかと思うような技ですが、初心者はこれが難しいんです。
小学校1年生の時の私は、「立つ」で1種目分にカウントするということが理解できませんでした(笑)
「4種目目:立つ」でつまずくポイント
いやいや、立つだけじゃん、そんなのできるよ?
と思うかもしれませんが、初心者は「立つ」という技がうまくこなせません。
その理由は、立った時にそのまま静止してしまい、中断扱いになってしまいやすいからです。
大会などで10種目を通して演技したことのない初心者は立つという技で「立ち止まって」しまいます。
「10種目目:立つ」であればそのまま静止で正解ですが、4種目目で静止してしまうと「4種目中断」という扱いでおそらく1点しかもらえず、不合格になってしまいます。
なので、10種目を通してやったことがない初心者は立ち止まらずに演技し続けることが大切なのです。
ただ立つだけと侮るなかれ、ですよ。
「4種目目:立つ」をうまくこなすための対策
では、どのように対策するかというと、どんな技でもいいので立ち止まらない練習を繰り返すことです。
例えば、シート⇒立つ⇒タッグ⇒シート⇒立つ⇒タッグ⇒シート…と繰り返し続けてください。
立ったときに動き続けることを体に覚えさせてください。
こんなイメージです。
これを続けるだけで十分な対策になります。
そして、ここでのポイントは「手(腕)を回し続ける」ことです。
ストレートジャンプ(まっすぐ跳ぶこと)のときに手を回し続けたように回し続けてください。
トランポリンを踏んでいるときは手を下げてからだの横に置き、跳んでいるときは手を上にあげるのをラジオ体操の深呼吸のように腕を動かしてください。
手の動きにはこちらでも詳しく説明しているので参考にしてください。
「7種目目:腰落ち」⇒「8種目目:1/2捻り膝落ち」
トランポリンらしく、技をつなげるところですね。
前半でも似たような技の組み合わせはありましたが、私の指導経験上、こちらの方が苦手にする初心者さんは多いように感じます。
慣れればサクッとできるんですが、最初はやはり難しいようです。
「7種目目:腰落ち」⇒「8種目目:1/2捻り膝落ち」のつまずきポイント
次のつまずきポイントは「7種目目:腰落ち」から「8種目目:1/2捻り膝落ち」につなげるところです。
パッと見では難しくなさそうなのですが、1/2捻るときに何とか無理やり捻ろうとしてバランスを崩して「9種目目:腰落ち」につなげられない体勢になってしまうケースがあります。
このときに失速したり、体勢を崩したりしてしまうと、そこで演技が止まってしまうケースが初心者さんには多々見られます。
それぞれの技は決して難しすぎることはありませんが、つなげることで難しさアップのパターンですね。
「7種目目:腰落ち」⇒「8種目目:1/2捻り膝落ち」をうまくこなす対策
この対策はきちんと上に跳ぶことで、意識すべきは「手(腕)」です。
無理やりそれっぽい形を作ろうとすると、1/2捻るときに体を前後に動かしてしまい、トランポリンの中心から大きくずれることになってしまいます。
本当は上に跳びたいのに、その高さ分のエネルギーが体を前後に動かすことに消費されてしまうイメージです。
トランポリンで高さがなくなったら技を続けることはできません。
体を振り回すような動作はNGで、すべての技で「上へ上へ、高く跳ぶ」ということを意識しましょう。
トランポリンでは高く跳ぶ意識さえあれば、それだけで解決してしまうことが非常に多いのです。
では、そのためにどうするかと言えば、きちんと手を回すことです。
こんな感じに↓
同じことしか言ってないじゃないかと思うかと思いますが、その通りです。
技としては基本的な技で構成されていますが、この記事で説明した基礎をできていなければ絶対にできるようになりません。
シートから1/2捻るとき、きちんと手を挙げながら回るのです。
どこまでいっても基礎の基礎が大事、ということです。
トランポリンのバッジテスト5級のボール検定
トランポリンのバッジテストにはボール検定があります。
バッジテストが「トランポリン選手を目指す人」だけではなく、「球技をはじめ、さまざまな競技を目指す人」も対象にしているからですね。
しかし、5級にボール検定はありません!
なので、トランポリンの10種目に集中ましょう。
トランポリンのバッジテスト5級合格のためのその他のポイント
最後に、合格のためのその他のポイントについて触れておきます。
不合格になるのはどういうときか、それを先に知っておけば落ち着いてできますよね。
そして、トランポリンの指導員として、トランポリンをやるうえで大切なことも簡単ではありますが、まとめてあります。
このポイントは、バッジテストに限らず、非常に大切なポイントですので、最後までお付き合い下さい。
不合格になるのはこんなケースが多い
不合格になる場合の主な原因は「途中で止まってしまう」ことです。
次の技を忘れてしまったり、バランスを崩したりして10種目の間に一度でも止まると合格点である3点以上の点数は出ません。
また、5級はあまりハードな動きはしないので、トランポリンのパット(ばねを隠すためのカバー)にあたるケースはほとんどないと思います。
私の指導経験の中では、5級の練習でパットに触れるケースはほぼ見たことがありません。
なので、練習するときは止まらないことを目指しましょう。
とにかく、最後までやりきること!これを忘れないでください。
トランポリンの世界で大切なこと
トランポリンに限らないことですが、どこまで行っても基礎基本が大切です。
トランポリンで言えば、
・手をきちんと上まで上げる
・膝、つま先をきちんと伸ばす
・足をしっかり閉じる
・目線を必要以上に動かさない
などのことが基本になります。
ストレートジャンプ(まっすぐ跳ぶだけ)の時は意識できても技の練習や10種目を通してやるときに急にできなくなってしまうことは多々あります。
なので、これらの基本をきちんと意識することを忘れないようにしましょう。
というか、少なくとも5級に関してはそれを意識するだけでほとんど解決します。
基礎の基礎が大事、ということですね。
トランポリンのバッジテスト5級まとめ
トランポリンのバッジテストの5級について簡単に解説してみました。
いろいろ書いてありますが、まとめるならば基礎を身に着けるということです。
私が指導する場合は、たとえ5歳児でもきちんと基礎の指導をします。
そうした生徒は5級で苦労することはほとんどありません。
この記事で重要な部分をかなり絞って厳選して紹介しているので、是非何度も見て無意識でも自然と体が動くくらいになるまで繰り返し記憶に焼き付けてください。
では、みなさんの5級合格を祈っています!
そして、このまま4級を、という方、是非合格しちゃってください!